新着情報環境芸術学会第5回大会
 
トークイベント「異文化の海峡を超えていこう」

日 時: 平成16年11月13日(土)

会 場: 武蔵野美術大学

主催者: 環境芸術学会

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「地方で小さな会社を起して」

Christopher R. Keener
紀井奈 栗守
株式会社
 

新着情報:環境芸術学会第5回大会

私の家族は、米国でビーズアクセサリー、和紙を貼ったボックス、自然の原料を使った「せっけん」を手作りしております。家族の影響もあり、自分も芸術に関心を持つ環境に恵まれました。大学ではコンピュータ学科を専攻し勉強しながら、この技術が人間や社会にどのような影響をおよぼすのかということに興味を持ち、さらに科学技術と文化についての研究を始めました。大学院在学中は4,5年東京に滞在する機会があり、日本の企業で仕事をさせていただく経験も持つことができました。私は、もともと日本に興味を持っており、もっと深く日本のことを知りたい、またコンピュータだけではなくもう少し幅広く技術の研究がしたいと考え大学の先生に相談したところ「それは全国で一つしかない、長野県の坂城町である」と促され、坂城町で1年程滞在することになりました。そして、坂城町の近隣で会社を起こすことになった訳ですが、現在に至るまでの経緯やアメリカと日本の文化の違いや今後の抱負などを交えてお話させていただきたいと思います。

私は、テレビがなく食べ物も添加物などが使われていないものを与えられ、科学技術とはほぼ無縁の中で音楽をはじめ芸術に関心を持つ人たちに囲まれて育ちました。大学2年のときコンピュータを専攻し、人間や社会に対しどのような影響をおよぼすのかということに興味を持ち始めました。しかし、コンピュータ学科だけではこのような研究をすることは難しいので、人類学を研究するために大学院へ進みました。大学時代は外国語を専攻する機会があり、日本に興味があったので日本語の勉強もしていました。日本滞在中にアメリカの友人が開発したソフトウェアを日本語に翻訳して販売するプロジェクトに加わりました。
東京だけにいても日本を深く知ることにはならないと考え、地方へ行けばコンピュータだけではなくもう少し幅広く他の技術についても研究ができるのではないかと思い坂城町へ行くことになりました。

大学院卒業後には、単なる学問だけの世界に身を投じるのではなく、自分が研究してきたことや経験を活かし何かをやりたいと思うようになりました。13年前に坂城町の近隣で会社を起こし、主にIT関連事業の経営コンサルタントとして日本とアメリカの企業の橋渡し役として現在も活動中です。

東京で生活すると経済面の向上が期待され、また新しい情報やさまざまな文化や芸術にいつでも触れることができますが、地方には東京にはない大きな自然やゆっくりした時間を体感でき、それにより自分の創造力が豊かに養われ、落ち着ける環境が整っています。現在はインターネットも普及しており、電話、FAX、インターネットさえあれば、日本のどこにいても仕事をすることが可能な時代です。 私の仕事はアメリカの企業の時間に合わせて早朝に電話連絡をしなければならないため、通勤時間があるとその時間がとれなくなってしまうのです。

将来は会社を経営しながら、今まで自分が学んできたことなどを多くの人に教えていくことができたらと願っています。そして自然が残されている環境で自家菜園にも挑戦してみたいと思っています。

 
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