実績の一例:3次元グラフィクス
 

株式会社 が扱っている仕事のひとつには、3次元グラフィックスの分野があります。

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株式会社 では、3次元グラフィックス技術の将来性や可能性を以下のように考えています。 3次元グラフィックス技術の将来性や可能性の原点は、人間が住んでいる3次元の世界(縦、横、奥行きのある世界)にあります。

パソコン、コンピューターは当然その3次元の世界に対応できなければなりません。しかし、残念なことに現代の主な技術は、2次元の画面、2次元のマウスといったように2次元の世界(縦、横の世界)で留まっています。

しかし、人間が2次元の環境に付き合っていくと、様々な問題が生じてくるのです。例えば、コンピューターと長時間向き合っていると目の疲労を感じます。長時間マウスを使って仕事をしていると腱鞘炎になる可能性もあります。

こうした人体への影響を回避するためにも、人体に無理がかかる2次元レベルでの作業を、3次元レベルに変えていくことが課題です。例えば、3次元のインターフェイスを使用することにより、CADで作成した船のモデルを実際に手で触れる感覚で回転するなどの行為が可能になります。また、デザインの変更は、マウスを使うことなく、粘土で作った船を手で触りながら形を変えていくといった現物に触れている感覚で容易に行えるようになるのです。 

3次元グラフィックスを用いることによって、人間とコンピューターがもっと自然な関係をつくりだせると、株式会社 は考えています。 株式会社 鴨の代表取締役クリストファー・R・キーナの出身校ブラウン大学においても、3次元グラフィックスの研究が盛んに行われています。その知識を生かした3次元グラフィックス分野に関する、株式会社 の実績例をご紹介します。   

1990年代の前半に株式会社 は、テキサス州のオースティン市にある3次元グラフィックス技術の開発を手がけるポータブル・グラフィックス社(Portable Graphics, Inc. 以下PGI社)の日本代表を務めさせていただきました。

当時、3次元アプリケーションを動作させるワークステーションのマーケットシェアはシリコングラフィックス社(Silicon Graphics, Inc. 以下SGI社)が首位に立っていました。しかし、一般の市場で代表的なワークステーションのメーカーであるサン・マクロシステムズ社(Sun)やヒューレッド・パッカード(HP)などのハードウェア上で、SGI社製の3次元アプリケーションを動作させるためには大変困難な移植作業が必要だったので、これらの大手メーカーはこの作業に着手しなかったのです。   

そこに目を付けたのが、PGI社でした。SGI社製のアプリケーションを容易に他社製のワークステーション上で動作させることができる「NPGL」というソフトウェアを開発し販売に成功したのです。しかし、SGI社から従来の「IRIS GL」に変る次世代アプリケーション「Open GL」(メーカーを問わず、どのワークステーション上でも動作可能)が発表されたため「NPGL」は莫大な市場を抱え込むことはできませんでしたが、そのかわりに大手企業が入り込めない市場で存続しています。ちなみに、このプログラムが対応できるのは既存のハードウェアのみです。

更なる有効利用が可能なこの技術は、企業のコスト面からみても非常に有益であるこから、今も多くの需要が存在しています。しかし、このような優れた技術があるにもかかわらず、3次元グラフィックスを自分たちのプログラムの中で使用している大手企業では様々な問題を抱えていました。   

そこで、株式会社 は、大手企業のニーズに応えられるよう定期的な技術サポートを行う他、NPGLの日本販売代理店設置など、幅広い角度からの支援に携わってきました。PGI社の日本代表として株式会社 が担っていたこの技術への役割は、日本国内向けの販売を行う代理店設置の他、日本の大手企業からのきめ細かな要求を価値観の違う米国側の技術者に受入れてもらえるよう連絡を密にとり、ニーズが円滑に作動するよう定期的なサポートを行うことでした。PGI社は、その優れた技術により、会社をアメリカの大手企業に高額の値で売り渡すというアメリカンドリームを実現させました。そして、現在も引き続き需要があるため、株式会社 はこの技術を定期的かつスムーズに提供できるようにサポートを行っています。  

また、別の例としてアメリカ・メイン州にあるエアロハイドロ社(AeroHydro Inc.)のソフトを日本に広めています。 エアロハイドロ社−AeroHydro Inc. (ME)世界で最も有名で格式の高いヨットレース「アメリカズ・カップ」で、次々と顧問チームを優勝に導くハイテク企業です。物理学、宇宙応用数学、海洋設計学を駆使し、多くの研究データを基盤とした高度な技術を生み出しています。造船用CADの製造や解析ソフトの開発、3次元技術を用いた新たなデザイン設計などにより開発したソフトの販売も行っています。

例えば、アメリカで小型造船設計ソフトを広める場合、各小型造船所に直接そのソフトを配布し技術を認めてもらうことを優先課題とします。しかし、日本では、まず大手企業に受け入れていただかないと中小企業まで広まっていきません。そこで、株式会社 では日本国内で初めてエアロハイドロ社の技術を認めていただく策としてトップダウンの戦略が必要だと判断し、まずは小型造船の為に開発された技術を日本の大型造船所で使用可能にするために技術的な指導をさせていただいています。

このソフトは、表計算の概念を取り入れ複雑な表面を設計する3次元オブジェクト指向モデルデザイン・アプリケーションです。オブジェクト間の関係をプログラム側で整理するという特徴を持っているため、デザイン修正が簡単に行えます。そのため造船以外でも、エンジニアリングデザイン分野での使用が期待できます。特に今後のコンピューターがさらに人と人との協力をサポートする中で大切な機能を果たすと考えられています。

 
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